この記事は
- 単語や文法はやっていて、これからスピーキング練習したい人(初級者)
- 会話でスキーキング練習をしているけど、なかなか伸びない人(初級、中級者)
が、英語スピーキングで一段階レベルアップすることを後押しすることを目的としています。
近年、日本の英語教育でもアウトプットの強化が注目されてきていますよね。
筆者が学生の頃はまだインプット重視で、スピーキングなんて授業でやっていませんでした。(たぶん)
なので、筆者も多くの同年代に漏れず、英語は勉強したのにスピーキングができない、喋れない、典型的な日本人でした。
そんな筆者は、海外に行きたいという理由で一念発起し、スピーキング強化に取り組みました。
その結果、今では、4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の中でスピーキングが一番得意になっています。
ケンブリッジ英検FCEのSpeakingはGrade Bです。
そもそも、スピーキングを上達させるためにはいったい何が必要なのでしょうか?
・英語に触れること
・誰かとしゃべりまくること
・ネイティブと会話すること
などが挙げられるでしょう。
もちろんこれらは重要なことです。
しかし、筆者がスピーキング強化に取り組む中で気づいた、学習者があまり意識していないことがあります。
それを意識し実践するだけで、スピーキングは格段に効率よく上達できます。
実際、東京英会話倶楽部やEC88などで日本人同士で英語を話していた時は、これから紹介していくことを意識していないと感じる方が少しいらっしゃいました。
もったいないと思いました。
そこで今回は、筆者自らが実践し感じた、効率よくスピーキング力を上達させるために意識すべきことを紹介していきたいと思います。
学業や仕事でなかなか自分の時間が取れない人は、ぜひこの記事を読んで、効率よく実践してみてください。
意識すべきこと
英語のスピーキングを上達させるには、
で意識する必要があります。
どういうことなのでしょう?
詳しく解説していきます。
英語内
英語内の意識とは
の2つです。
つまり、英語そのものに関してです。
ここは皆さん比較的イメージできると思います。
が、おろそかにしてしまう人が多いところでもあります。
しかし、重要な部分です。
なぜ重要か?
筆者の経験談と共にお伝えします。
発音
以前筆者は、安く効率的にネイティブと話す練習がしたいと思い、外国人が集まるバーへ行っていました。
最初は自分の英語に自信がなかったので、英語が得意な日本人の知り合いを作り、その人に補助してもらいながら、外国人とおしゃべりを楽しんでいました。
そんなある時、筆者の発した「huge」と言う単語が外国人に通じず、首を傾げられました。
筆者は何度もその単語をジェスチャー混じりで発音しましたが、一向に通じず。
一緒に会話に参加していた日本人に筆者の言いたいことを伝えたところ、発音が少し違うと指摘され、再度外国人に伝えたところ、しっかり理解してもらえました。
筆者は「huge(ヒュージ)」を「fuge(フィュージ)」と発音していたのです。
※fugeという単語はありません。
こんな些細な違いで伝わらないのか、と発音の重要性を認識した瞬間でした。
筆者はこの出来事の後、発音を見直すため、
単語を調べるときは、その発音を電子辞書で一回一回確認してマネする習慣をつけました。
また、
NHKラジオの基礎英語やEテレのリトルチャロ、VOAなどの初級レベルの素材を使って、聞こえてきた音や口の動きを(スクリプトがあれば見ながら)マネする、ことを毎日15分前後、数ヶ月続けました。
そしたら、いつの間にか、ネイティブの人に発音がいいね!と言ってもらえるようになっていました。
結果を認めてもらえたように感じて、英語学習のモチベーションが維持できました。
日本にいる外国人は日本にいるからなのか、日本人の言いたいことを汲み取ろうとしてくれます。
なので、ある程度発音が悪くても会話はできてしまいます。
ところが、自分が海外に行ったらどうでしょう?
相手からすれば、こちらが日本人だとはわからないし、日本人だと知っていても、日本にいる外国人ほど汲み取ってくれようとはしません。
発音が違うだけで意図が違ったように伝わり、トラブルとなったケースも聞いたことがあります。
スピーキングを上達させたい人は海外に出たい人だと思いますので、発音をしっかり意識することは、自分を守るためにも重要なことなのです。
イントネーション
イントネーションの重要性も、上記の発音強化時期と同時期に感じたことです。
外国人との会話の中で、質問しているのになぜか困惑されたことが何度かあります。
使っている単語や文法は間違っていないし、発音も問題なさそうだし、普通の質問のになぜだろうと悩んだ時期もありました。
しかしそれは、自分を客観的に見て、英語がうまい日本人と比べてみてわかりました。
イントネーションが間違っていました。
疑問文なのに、平叙文のイントネーションで話していたため伝わらなかった、ということに気づきました。
たとえば、
1「When did you come to Japan ?」
と言う場合、この文の最後はトーンを下げます。
これはできていました。しかし、次が間違っていました。
2「Is there any famous spot in your home town?」
この場合は、文の最後はトーンを上げないといけません。
こちらは日本語と同じです。
しかし、筆者は1の質問文と同じトーンで2を言ってしまっていたため、相手からすれば、疑問なのか平叙なのか区別できず、困惑した表情をしたのでしょう。
(もちろん、内容次第では、質問に聞こえなくても返答は同じになるのですが・・)
イントネーションの区別ができていないことでも、会話がスムーズにいかないという状況に陥っていました。
かなり基本的なことですが、イントネーションの重要性を感じた経験でした。
こんな人いるの?と思うかもしれませんが、実は筆者も最初はこうではなかったのです。
少しずつ会話に慣れてくるにつれて、1と2があいまいになってきていたことに気づきませんでした。
それは、先ほどもお伝えしたように、日本にいる外国人が汲み取ってくれてしまうからです。
日本人同士で英語でしゃべっていても筆者と同じ方がいたので、今回紹介しました。
気をつけましょう。
あらかじめ知っておけば、悩むことも少なくなります。
いかがでしたでしょうか?
ここまで、英語そのもので意識すべきことを2つ挙げてきました。
ここからは、もっと見落としがちだけど、絶対に意識した方が良い、英語外のことをお伝えしていきます。
英語外
英語外での意識とは、
の2つです。
英語そのものを活かすために、準備しなければならない外堀です。
そして、それらを網羅できるのが、Self Talkです。
しゃべる状況を作り出すこと
しゃべる状況としては、当然会話を思い浮かべるでしょう。
筆者のように、格安の英会話コミュニティやmeet upに参加したり、オンライン英会話を利用したり、仕事で使っている人もプラベートでも実際に会話したり、など。
これは必ず必要なことなので、スピーキング上達には避けて通れません。
しかし、より効率的に上達したければ、会話だけでは不十分です。
自らしゃべる状況を作り出すのです。
必要なのは、
Self Talk
です。
Self Talkとは
その日の出来事や今思っていること、見た情景を英語で話し、それに対して自分で質問して答えることを繰り返す、独り言のように会話していくやり方。
(できれば、このSelf Talkを録音して客観的に聞いてみると、自分の修正点が見つけやすく、もっと効率的に上達できます。)
簡単なのにやらない方が多い。もったいない。
もちろんこれは、先に挙げた2つの意識も含めて行うのですが、それだけではありません。
加えて、筋肉も意識します。
筋トレ
Self Talkは毎日どこででもできて結構筋肉がついてくるので、スピーキングができるようになりたい方は、こちらも絶対にやった方が良いです。
ここで言う筋肉とは、脳の筋肉と顔の筋肉のこと。
そして、
脳の筋肉がつくとは、抵抗なくスムーズに脳が処理できること。
顔の筋肉がつくとは、無理なくスムーズに口を動かせること。
です。
たとえば、日本語と英語では使う顔の筋肉が少し違うので、英語を話し慣れていない人は、なかなか口が動きません。口が動かないと、喋りたいことも出てこないです。
なので、対話のための準備として、英語用の顔の筋肉を鍛えましょう。
顔の筋肉を鍛えようとすると、自然に脳の筋肉も鍛えられてきます。
ではどうやって筋肉を鍛えるか。
それは、しゃべりまくること。
おや?最初で今回はそれじゃないと筆者は言っていたはず。
そうです。
今回は一人でです。
一人でしゃべりまくるのです。
一人なら、いくら間違っても恥ずかしくない。
一人なら、いくらゆっくりでも気にならない。
一人なら、いくら調べても問題ない。
一人なら、いくら声に出しても問題ない(大声でなければ)。
一人なら、いくらでもスキマ時間が取れる(はず)。
ということで、Self Talk、やりましょう!!
Self Talkは、自らしゃべる状況を作り出し、今回紹介した発音やイントネーションを意識しながら、口と脳の筋肉も鍛えられる、幅広い効果を生む練習法ってことです。
余談ですが・・
筆者は、英語を使う顔の筋肉がついてくると、顔のシェイプアップになるだけでなく、不思議なことに、外国人に話しかけられることが増えました。
マスクをしているとなかなかそのようなことはないでしょうが、英語ネイティブの人には、その人が英語を喋るかどうかが顔の形でわかるのでしょうか?
真相は謎。
最後に
単語・文法学習や会話に、今回紹介してきた意識すべき4つのこと、あるいは、Self Talkを加えると、スピーキングとしてはかなり早く上達していきます。
最初は慣れずに大変でしょうが、それは何をやるにも同じ。
それを乗り越えて、軌道に載せることができれば、こっちのもの。
あとは継続あるのみ。
上達を感じると楽しさを感じて、もっとやりたいと思うでしょう。
そうやってさらに上達していきます。
これを参考に、自分なりに必要だと思ったこともどんどん試して、周りに差をつけちゃいましょう!!
以上、お読みいただいて、ありがとうございました。