皆さんは語学学習、どうやっていますか?
語学学習(特に英語)に関する教材本や動画って数多くありますよね。
そんな中、新聞を利用して学習しようと考える人も多いのではないでしょうか?
筆者もその一人でした。
筆者は、2020年8月のケンブリッジ英検FCE合格へ向けて、主にReading強化のため英字新聞を約4ヶ月活用しました。
(この勉強を始めた時の筆者の英語レベルは、英検2級でした。)
しかしながら、どうやったら新聞で効率良く学べるかについてはかなり悩みました。
英字新聞はコンビニで手に入るものを使いましたが、その勉強を軌道に乗せるためには、たくさんの試行錯誤を要しました。
その結果、試験には合格しましたが、同時に、新聞は自分で活用方法をカスタマイズすることで、語学力向上に有益になると感じました。
もちろん、新聞だけで勉強したわけではありませんが、英字新聞が勉強時間の半分近くを占めていました。
また、試験の点から見ると、(使用した)英字新聞=アメリカ英語、ケンブリッジ英検=イギリス英語ですが、Listening以外ではさほどその違いも気にしなくて良かったです。
なので、試験でも、Listening以外の3技能の向上に大きく寄与しました。
そこで今回は、試験も含めた英語習得のため英字新聞を活用して勉強したいが、どう利用したら良いか迷っている方、新聞での勉強のイメージを持ちたい方に向けて、筆者が実践した、コンビニで手に入る英字新聞での英語勉強方法と試験の場合の反省点を中心にお伝えします。
新聞での勉強の参考の一つにしてもらえたらありがたいです。
そもそもなぜコンビニで買える英字新聞を選んだか
英字新聞には、コンビニで買えるもの、定期購読が必要となるもの、ネットでしか見られないもの、などいくつかの種類があります。
色々考えた結果、筆者は、定期購読やネットではなく、コンビニに売っている英字新聞を活用して勉強することとしました。
具体的には、「The Japan Times/The New York Times」をだいたい2週間に1度買うペースで利用していました。
コンビニにした理由は、「安い」「自分のペースに合わせて買える」「書き込める」「自分で勉強法を作れる」と考えたからです。
とりわけ、「自分で勉強法を作れる」というのには訳があります。
それは、この新聞には、日本語での解説や単語の説明などは一切ないからです。いわゆる普通の新聞です。
なので、使われる単語も内容も語学上級者向けになってきます。
そこで、語学学習向けでない、市販の新聞を利用しての語学学習には、自分の目標に合わせたカスタマイズした勉強法が必要になります。
何でもそうですが、学習には、自分のレベルと興味をしっかり考慮してください。
自分のレベルに合わない素材、興味の無い内容、長い記事だとすぐに飽きてしまい、負担にさえ感じてしまいます。
継続は力なりなので、自分のレベルと記事の長さを考慮した新聞を選んで、興味のある記事だけ読んでください。
とは言え、自分に合う新聞を探すには、結局、実際に読み比べるしかありませんが・・。
実践した勉強法と反省点
ここからは、筆者が試行錯誤を繰り返してたどり着いた、筆者なりの勉強法を大まかにご紹介します。
反省点も合わせてご覧ください。
まず筆者は、語学の4技能を以下のように分類しました。
インプット | アウトプット | |
活字 | Reading | Writing |
音 | Listening | Speaking |
このように分けることで、その素材で何をすればどんな力が付くかをイメージできるので、勉強法をカスタマイズし易くなります。
筆者は、今回勉強を始める前は、主に活字(Reading)に苦手意識がありました。
そこで、英字新聞ではここを重点的に強化するため、「推測」「確認」「復習」の3段階に分けて、ケンブリッジ英検FCE合格レベルから逆算して、以下の方法を実践しました。
推測 | 確認 | 復習 | |
Reading |
記事タイトルから、キーワードと内容の推測 |
・黙読 ・全体のキーワード&キーセンテンス抽出 ・段落ごとにキーセンテンス抽出 |
・高使用頻度の単語やフレーズのチェック ・意味が取りにくい文を理解できるまで追求 ・スラッシュリーディング ・黙読(最終仕上げ) |
Writing | 英語で要約を書く | ||
Speaking | 英語で要約を言う |
・数回音読 ・改めて英語で要約(全体理解後) |
Reading強化のために英字新聞を活用しましたが、使えるものは大いに使うという精神とアウトプットが重要という考えにより、要約や音読による内容理解とWriting・Speaking強化を兼ねました。
また、英語活字に慣れる為に、全体的に視覚を意識して繰り返し読む(黙読・音読)ことを実践しました。
結果
1~2日で1記事に対し、上記サイクルを2時間前後かけ約4ヶ月程実践した結果、上級者向けの内容であってもReading力が伸び、ケンブリッジ英検FCE合格という最低目標は達成できました。
しかし、思うような結果ではありませんでした。
試験直前は、読む速度と理解の速度が上がっていることを感じていたので、試験ではもっとできたはず・・・
原因は、「英語」ではなく、「試験」への対策不足でした。
試験対策=英語力+α であることを改めて認識させられました。
時間配分ミス。
試験直前には過去問で試験体系に慣れるようにして本番に臨みました。
本番でも文章や設問の内容はしっかり理解できました。
にもかかわらず、本番で各設問に対する時間の掛け方を誤り、数問残して時間切れとなってしまいました。
1問1問に慎重になりすぎました。
もったいない。
最後に
英字新聞を使って良かったことは、様々な情報に触れることができるし、それらが都度更新されるので、楽しく続けられたことです。
それに加えて、自分で勉強法をカスタマイズしたことで、上級者向けの記事にも対処できるようなり、英語に対する抵抗感はかなり減りました。
つまり、英語に慣れてきたということです。
これは、カスタマイズによる一つの成果と言えるでしょう。
しかしながら、時間配分はまさかのミスだったので、試験ではそれまでの努力を無駄にしないためにも、しっかりこちらにも注意を払わなければなりません。
試験対策を見直す良いきっかけになりました。
それからもう一つ。
今回使用していた「The Japan Times/The New York Times」はかなり上級者レベルのものです。
また、基本的に1つの記事も長いので、筆者も最初はかなり手こずりました。
なので、英語に慣れていない人で時間をかけられない人は、定期購読から始めてみる方が良いです。
定期購読は試読ができますので、各社読み比べをして、自分に合ったものを選んでください。
また、最初にも言いましたが、読まなければならない新聞が溜まらないよう注意が必要です。
筆者の勉強法はあくまで一例ですが、特に、語学学習向けでない新聞での勉強の際にイメージを持つきっかけになればうれしいです。
自分の勉強法を見つけて、新聞による語学学習をぜひ楽しんでください。
以上お読みいただき、ありがとうございました。